2016/08/05

Aqua Fish: 買った

ようやくここにたどり着いた端末というべきだろうか。

最初の情報は2015年のMWCだった。
【週刊アスキー】新興モバイルOS“Sailfish OS”搭載の最新スマホを実機レビュー:MWC 上海 2015
この時点でJolla Phoneがリリースされて既に1年半ほど経過していたこともあって、秋には来るんじゃないかなー・・・ないかなー・・・ないなー・・・と思いつつ1年が経過して、今年2016年。
【juggy.cn】MWC 2016 : Jolla、Sailfish OSスマートフォンの新型「Aqua Fish」を発表
今渡こそ・・・っつーことで、でも最初は4月に出るとか、いやもっと遅れるとかいろいろ話があり、さらに前記事のJolla Cが突然発表されたのを受けて「ひょっとしたらAqua FishはJolla Cに化けちゃった?もう市場には出てこない??」とか心配をした訳なんだけど、
[Official Announcement] Intex Aqua Fish now available to purchase through eBay India
ということで7/18とか19ぐらいからeBay Indiaでめでたくリリースされた。
当初はインド国内にしか発送してくれない感じだったんだけど、このツイートが出た辺りでは既に海外発送も可能になっていた。

とゆーわけで!!!長い前置きを終えて!!!ついに!!!

買った。
かなりしっかりとした箱がきちんと封されてシュリンクラップまでされている。

今年2月のITmediaの某記事によると、一般的な(いわゆるミドルスペック辺りの?)スマートフォンの価格帯は8,000~10,000ルピー程度(約13,000円~17,000円ぐらい?)ってことなんだけど、Aqua Fishの本体価格は5,499ルピー(約9,000円)で1万円を切っている。
海外発送は送料がちょっと高い訳だけど、それでも送料込みで7,099ルピー(約12,000ぐらい)で買えてしまう。このエントリを書いてる時点でINTEXがツイートで紹介してるセラーからの販売数が640台ってことらしい。

今日時点でまだ通関手数料と税金(関税/消費税)の請求を受けてないんだけど、基本的に関税はかからなかったはずだし、消費税は本体価格の60~70%に対して8%(100円未満は切り捨てだったと思う)、通関手数料は500円ぐらいだったと思うから、合わせても1000円ぐらいになるはず。

さてさてご開帳。
更に開く!
非常に凝った作りになっていて、とにかくあちこちにスペックやら特徴やらが書いてある。

同梱品はこんな感じ。
左上が電源アダプタ、左中がUSBケーブル、左下がイヤフォン、中央上がバッテリ、中央下が本体、右上がユーザーマニュアルで右下がスクリーンプロテクタ。

本体はこんな感じ。
保護フィルムには基本的なスペックがずらり。裏はINTEXのロゴとSailfishOSのロゴ。

一部のスペックを除いて基本的にはJolla Cと同じ。
デュアルSIMであるところなども同じ。(上がAqua Fish、下がJolla C)
現時点で確認できてるスペック上の違いは対応バンドのところ。()内がJolla C。
2G: 900, 1800 (850, 900, 1800, 1900)
3G: 900, 2100 (850, 900, 2100)
4G: 3, 5, 40 (1, 3, 7, 20)
出荷対象地域が異なるからかな。特に40はインドのLTEバンドらしい。
結果的に海外発送もされているのでもうちょっと対応バンド増やしてほしいところだけど、元のターゲットはそこじゃなかったから仕方ない。

とりあえず充電して起動してみる。
INTEXのロゴ。
この後初回起動は基本的にJolla Phone / Jolla Cと同じなので、言語選択、ネットワーク選択、Jollaアカウントの入力とチュートリアルで起動する。

初期インストール済みのアプリ一覧がこれ。
Jolla Phone / Jolla Cでは追加インストールの対象になっていたメールやドキュメント等のアプリがプレインストール状態になってる。加えて「Storage」「HERE Maps」がプレインストールされているのに加え、独自のAndroid Market Placeが「Store」としてインストールされている。
もちろん、他のMarket Placeを追加することもできるわけだけど、この時点で一通り必要なものが入っているというのは、Jolla謹製のデバイスと比較しても「コンシューマ向けに作ってるな」という印象を与えるように思う。

JollaのApp Storeは同じだが、プレインストールのAndroidアプリのストアはこんな感じ。
設定としてはFacebookアカウントかGoogleアカウントでログインできるようなんだけど、なんだろう?INTEXの独自Storeなのかな?(INTEX自身はAndroid端末も沢山作って売ってる)

基本的にOSに関しては設定アプリ等を見てもAndroidのような「独自拡張」の色合いはあまり強くないんだけど、基本操作においてここが大きく違ってる。
SailfishOS 2.0になって基本的にホーム画面の構成は「通知画面」と「タスクリスト」の左右2画面だったんだけど、そこに一つ画面が追加されて「横方向3画面」になってる。
追加された画面はgaana.comというインドの音楽配信サービス専用の画面っぽい。
アレなのかな?この価格帯の端末にするために提携してるのかな??
アカウント作るのがINTEXの利益になって、それが次のSailfishOS機につながるなら、サービスを利用してみてもいいかな・・・

とゆー感じで、Jolla Phone / Jolla Cと比べるとやっぱりコンシューマー機としてそれなりに手を入れてある感じがする。この辺はJolla単体ではできなかった事なのかもしれない。

SailfishOSがライセンスされた端末としてはTuring Phoneが先行している訳なんだけど、あれはまた別のところ(セキュリティ)に特化した端末で、価格帯的にも「誰もが買う」感じのものじゃないように見える。そういう意味では、真に「コンシューマー機」と言えるSailfishOSベースの端末は、Aqua Fishこそが初めてと言えるのかもしれないね。

今、AndroidやiOS、あるいはいわゆるフィーチャーフォンを使っているユーザーにとって、OS自体のUI/UXに加えアプリの量や質と言ったものが、SailfishOSの良さを十分に感じることができるだけの状態にあるかと言われると微妙な状況ではあるんだけど、ともかく誰もが容易に端末を入手できる状態ができたというところでAqua Fishの功績は大きいと思う。

まぁ、何にしても、Android/iOS以外の端末に少しでも興味を持ってるヒトは買ってみるといいよ!(ただ、インドのeBayは使えるクレカに若干制約があるっぽいので注意が必要だけど・・・)

あと、ちょっとモバイルに興味のあるQtユーザも、買ってみてアプリとか作ってみるといいよ。AndroidとかiOSだと既に溢れてるようなアプリでも、SailfishOSではまだ作られたことないようなものが沢山ある。
こーゆーコンシューマー機が出てきた今、そーゆーアプリをQtベースで作るチャンスだし、その結果SailfishOSユーザが増えれば、「伝道師」として有名になれること間違いなしだ!(何

ってなわけで、みんな買ってみようよ!!(笑)

とにかく、ここまでは来た!
この先が大事だと思う!!
がんばれJollaとその仲間たち!!!

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