2014/04/06

Jolla: Androidアプリが動く。

とりあえずのネタとしてはこれが最後かな。
Jollaはまだ立ち上がったばっかでユーザも少ないので、正直アプリが少ない。ま、それは開発する方も承知してた。なんで、手っ取り早い解決方法として、Androidアプリを(ほぼ)そのまま使えるようにするって方法を選んだっぽい。
この手段を取った事自体の賛否はあるにせよ(個人的にはそんなものを入れると「結局のところAndroidでいいじゃん?」って感じになっちゃって、中途半端になっちゃうんじゃないの?って思ったりしなくもないんだけど)、多分、これをメインで使いたいけどアプリが足んなくて困ってる類の人たちには福音になるんだろーね。きっと。
ただ、もちろんGoogleがそんなのをオフィシャルに受け入れたりはしないんだろーから、Google Playがそのまま利用できるワケじゃない。基本的にはYandex Storeっていうロシア辺りのアプリ供給サイトを利用する形になる。

「Jollaとしての標準的な方法(Yandex Storeを利用する)」のは簡単で、ストアから「Android(TM) support」をインストールするだけ。これで(多分)Androidアプリを利用するための環境と、Yandex Storeアプリがインストールされる。あとはYandex Storeアプリを立ち上げて、てきとーにアカウント登録すれば、Androidアプリがインストールできるようになる。

とりあえず、動く。多分、概ね問題なく、動く。
動くんだけど、Yandex StoreがGoogle Playにあるもの全部をサポートしているワケじゃないから、結構な数のアプリがあるにもかかわらず以外に自分が普段使ってるアプリがみつからない事が多い。Yandex Storeで見つかって、変な条件(後述)がない限りはふつーに動くので、話はここで終わりになる。


・・・なんだけど、まぁ、やっぱりAndroidに慣れたヒトならGoogle Playが使いたいと思うのではないだろーか。・・・え?思わないって?まぁ、そう言わずに、一応やってみたから読んでいけよ(←誰に言ってる!?)

ま、そういう結論に達する人は多いらしく、こういう記事を見つけた。

Updated: Installing Google Play On Jolla

ものすごく大雑把に書くと、こんな感じ。
  1. とりあえずJolla本体にStoreからFile Browserをインストールしとこう。
  2. Jolla本体で"Settings -> System -> Developer Mode"からDeveloper Modeをアクティブにする。(と、いくつかのツールがインストールされて再起動する)
  3. PCでGoogle Appsをダウンロードする。
  4. アーカイブの中から「」「」「」の3つを取り出して、Jolla本体("/home/nemo/Downloads"とか)にコピーしておく。
  5. Jolla本体で"Settings -> System -> Developer Mode"からRemote Connectionをアクティブにして、パスワードを発行しておく。んでもってこれを覚えるか、どっかに書き留めておく。
  6. Jolla本体でTerminalを起動して、"devel-su [Enter]"とし、5で覚えたパスワードを入力してrootになる。
  7. 4で本体にコピーした3つのファイルを"/opt/alien/system/app/"にコピーする。
  8. "systemctl restart aliendalvik.service [Enter]"として、Dalvikサービスを再起動する。
  9. File Browserで"/opt/alien/system/app/Phonesky.apk"をタップし、プルダウンメニューから"Install"を選択してインストールする。
  10. アプリのリストに"Play Store"が現れるので、これを起動してあとはフツーにGoogleアカウントをセットアップ。
これでGoogle Playストアを使ってアプリがインストールできるようになる。ただ、何点か注意。
  •  アプリの検索をしようとしたときに入力途中で候補が出てくるけど、ここで候補をタップしてしまうとブラウザが起動してWeb版のPlayストアに飛んでしまう。そっからでもリモートでインストールできなくはないけど、ちょい不便。
  • 追加したアプリは、ホーム画面を長押ししてそっからアンインストールすることができるけど、このアンインストールの情報はPlayアプリと連動しないっぽい。面倒だけどPlayアプリを起動して「マイアプリ」からアンインストールした方がいいっぽい。
多分、こんな感じだと思う。


あと、Yandex Storeにアプリがあったとしても、Playストアから入れたとしても、Foursqareのアプリとかは「Google Play開発者サービス」が要求される。こーゆー変な条件というか要件のある奴はどっちにしたって関連環境を用意してやんないとダメだからめんどーだ。
「Google Play開発者サービス」そのものはアプリとして供給されているけど、Playストアアプリから検索しても出てこなかったりする。
上でGoogle Playストアを使えるようにしてある場合は、Web側からリモートでインストールができる。以下のサイトから「インストール」で「(キャリア名) Unknown Alien_jolla_bionic」とかって端末が見つかれば、その端末宛にインストールを指示してやるといい。


最後に・・・
Androidアプリの動作環境は、使ってみる限りそこそこ良くできてると思う。あまりストレスなくアプリが使える。ちゃんとこの環境経由でアプリからカメラにもアクセスできるし(Instagramのアプリとかもちゃんと使えるから)、ある程度の使用であればAndroidアプリで環境を揃えてもそこそこ使えるんじゃないのかな。(Jollaの意味がなくなるけど)
ただ、画面回転のロックが、この環境の中までは効かないっぽい。画面の自動回転は基本的にアプリ側でやる・やらないを決めているっぽく、さらにOS側からはそれをどうコントロールするかが指定できる感じみたい。"Settings -> System -> Display"のOrientationのところで「Dynamic(画面の向きによって自動回転)」「Portrait(縦画面)」「Landscape(横画面)」の3つが選べるようになっていて、自動回転を許可しているアプリはこの設定に順じて画面の向きが変化する。
ちょっと面白いのは「Dynamic」はいわゆる「自動回転」の類なんだけど、端末の向きを変えるときに画面のどこかに触れたまま回転させることで自動回転の影響を一時的に抑制できる。つまり「普段は自動回転してほしいけど、これから寝っ転がるので今は回転しないでほしい」って時には、画面のどこかに指を触れたまま寝っ転がれば回転するのを防げるワケ。他の端末にはあまりないよね、こーゆーの。(もっともiPhoneはハード的なスイッチで実現している。おいらはあっちの方が好き)
ただ、Androidアプリの実行環境はこの設定にかかわらず常に自動回転してしまうっぽく見える。バグなのか仕様なのかわかんない(あるいは他に設定方法があるのかもしれない)けど、これはちょっとウマくないね・・・なんとなく、残念w

ま、基本は「AndroidアプリはAndroid端末で使えばいい」と思っているので(おいらは複数端末持ちだからね)そんなにどうって話ではないけど、当面使うにあたって足りないアプリをAndroid用の方で賄うってところを考えると、なかなかよく動く環境が備わってんじゃないかなって思う。

あと、Androidアプリの導入・管理方法についてはここのとこでもこれを使ってPlayストアからapkを落としてきて、File Browserで直にインストールすればいい等、いろいろ方法があるみたいなのでググってみてね(ぉ

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